調書に書けない身内のはなし

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「爲等、そんな面白……悩んでるんだったら 何故一言俺に相談しない?」 「冗談……だと思ってるんで」 「ああ、まぁかもだけど。 それでもそういうネタ……甥っ子の一大事は 何でも言えよ、な?」 本気だろ、どう考えても。 今日一日の侑夜の言動からして 思いっきりそういう目でお前のこと見てるって。 「…………はい」 「……お前さ、もし仮に万が一ひょっとして 侑夜が本気だとしたらどうする?」 「どうって……僕には史珂ちゃんがいます。 侑夜のことは好きだけど弟みたいな存在だから」 「だ、よ、なぁ!」 やーい、やーい! 侑夜のヤツ振られてやんの。 アイドルだかなんだか知らねーけど、 本命に相手にされていないとか 超ウケんだけど! 違うもん、モテない僻みじゃねぇもん!! 「あ、いたいた。 爲等~買い物ついて来るって約束でしょ、 何時までも来ないから来ちゃったわよ」 「あ、ごめん!」 「も~~!アレ!?もしかしてお兄さん? お久しぶりでぇす」 「よぉ」 俺に気付いてニコっ微笑む姿に こちらも笑顔で返す。 大人だから、さ。 「史珂ちゃん、相変わらず可愛いねぇ」
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