調書に書けない身内のはなし

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「先輩」 「あ?」 「さっき……」 「一時停止だろ。 良いんだよ、誰もいない時は少し位。 ……が、上に報告するなよ」 「え?ああ。いえ、そっちじゃなくて。 アレが見えてないのかと思って」 ルームミラーを見据えたまま 隣の面倒臭い後輩が呟く。 「目も悪いんでしたっけ?」 「あ??」 「ホラ、さっきから このパトカーとほぼ同じ速度で チャリこいでる後ろの少年の件」 ……見えてんだよ、ずっとな。 敢えて視界から消そうとしてんの。 いや、それ以前に“も”って何だ!? 「道路交通法 第二十二条 車両は、 道路標識等によりその最高速度が 指定されている道路においてはその最高速度を、 その他の道路においては政令で定める最高速度を こえる速度で進行してはならない。 つまり、問題ないってことだろ」 「あ~~着目点ソコ持って行くっすね」 「マラソンとか駅伝の中継でさ、 歩道で選手と同じ速さで走ってるヤツいんじゃん? “俺の方をみろよ~超早くね?凄くね? 走っているアイツ誰だ? もしかしてスカウトされる?”的な。 そのうちフレームアウトすっからほっとけよ」 ~~~~~~~~~~~~~~ コレね、とあるアニメのパロなんですね。 二次にしてないのは原作とかけ離れているから(・・・・・・・・・) え〜アニパロ?アニメ観ないから 分からない〜 ううん、大丈夫。 多分皆知ってるから。 ず~~~~~~っとこうだったら良いのに といつもニヤニヤしながら観てたのを書いてみた。
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