7-(4) 呪いを終わらせる

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 手首に結んだ髪の毛の気配をたどって、ハルと雪華が俺の元へ来た時にはすべてが終わっていた。  久豆葉ヨウコは勘違いをしていた。  俺は妖狐と人間の間にできた子供だから、妖狐の力は半分しかないと思っていたらしい。  でも、俺の体に流れる血は、ただの人間の血ではなかった。はるか以前に狼の魔物を式狼として屈服させた大賀見(おおがみ)戌孝(もりたか)という稀代の術者の流れをくむ血だったのだから。  妖狐として顕現(けんげん)した俺の力は、彼女をはるかに(しの)いでいた。  俺は、自らの手で、自らの意思で、母親を殺した。
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