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暖かい温度が心地いい。何も考えられない。
何も考えたくない。このままでいたい。
閉じた瞼、沈んでいく意識。
心地いい眠りに誘われて、ふわりふわり意識はただよう。
落ちて落ちて、落ちていく。緩やかに。
ゆらりゆらり揺れる。
ここはどこか、そんなのどうでもいい。
だってここは、こんなに心地いい。
嫌なことも何も無い。ただ、この暖かさに身を委ねて。
「、、、ずっとこの時が続けば」
目をつぶって、思う。
(このままずっと、この時が続けばいいな)
(続くように頑張るよ)
ふと、幸せだった記憶が頭に流れる。
(ふふ、じゃあ一緒にね)
そう言って柔らかく微笑む彼女。
大切な大切な記憶。
「わすれたく、ない」
涙がこぼれた。嫌だ。忘れたくない。消えたくない。彼女と一緒にいたい。
もう一度、彼女に会いたい。
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