ミーアちゃん

「迷子猫探してます。白黒柄で、名前はミーアちゃんです。」
迷子猫捜索の張り紙を見た数日後、ミーアちゃんが、私の庭でゴロゴロしていた。
というか、ミーアちゃんは熊猫だった。
まだ子猫くらいの大きさだが、猛獣なので早く飼い主に届けたい。
そんなミーアちゃん、気づけば勝手に家に入ってきてゴロゴロしている。

やだ、可愛すぎる。。

犯してはいけないことをしてしまった。
迷い猫保護の連絡を飼い主にせず、家で飼い始めてしまった。
そこら辺の猫と変わらず、キャットフードを食べている。
家に帰ると私に駆け寄ってくるミーアちゃん。
やだ、可愛い。。

しかし、そんな幸せな時間は終わりを迎えた。
子熊猫は立派な熊猫になろうとしていた。
これ以上は家で飼えないので、飼い主に連絡をした。
私としては予想外だったのは、窃盗罪で飼い主に訴えられてしまった。
そして、動物園の熊猫と同様、檻に入れられたのは私だった。

ちなみにミーアちゃんはというと、豪邸の広い庭でゴロゴロしているそうだ。