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いつの間にか寝入ってしまったようで目を覚ましたら朝になっていた。
隣の布団を見たけどきれいなまま。
すーすーと寝息をたてて寝ていて欲しかったのに。
「あ〜〜」
どこから出たのか分からないおじさんのような低い声でため息をつく。
ふとスマホを見るとLINEが来てる。
開いてみるとあの人からだった。
"昨日はごめん。あれから気晴らしにドライブしてたら眠たくなっちゃってコンビニの駐車場で寝ちゃったんだ。コンビニのだけどサンドイッチお土産!これを置きに帰ったけど、まだおまえは寝てたから俺はすぐに会社に出たからね。じゃあ行って来ます。帰りにケーキを買ってくるよ。"
だって〜良かった。
やっぱりスキ!
ニンマリしてしまう。
テーブルの上にはコンビニ袋に入った玉子サンドが無造作に置いてあった。
「あ〜玉子サンドうれしい」
と・・・あれ?急に我に返った。
"行って来ます"って嫌な予感で身体の中から何かが湧き上がって来る感じがする。
あの人はいつもわたしより1時間早く出る。
恐る恐る時計を見ると8時少し過ぎ・・・
「うっそー。もう会社に行く時間じゃない!」
「なんで起してくれなかったのよぉ。遅刻じゃないの!」
「もぉー冷たいんだから〜」
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