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「正義の……心……?」
だが次郎の心には響いていたようだ。意外。
「そう。
先日君は、人ごみの中で必死にアンケートを取っているかわいそうな中年男性を見かけたはずだ」
長官が重々しく語り始めた。次郎が選ばれた理由を……。
「ええ。アンケートに答えましたけど……」
そのアンケートとは一体……。次郎の運命を変え、地球を救う事になる全ての始まり。そのアンケートとは……?
「通りすがるみなが無視して通る中、君はそのアンケートに協力した!」
「ここで70ポイント!」
美優が人差し指を立てて言った。一体何のポイントなのか。
「変なアンケートだった……。
ただ一問、『明日地球が滅亡するとしたら?』
なんて書いたっけ……?」
次郎は自分の答えを思い出そうと考え込んだ。あまりよく考えずに答えてしまったためすっかり忘れていたのだ。
てゆうかそんな忘れてしまうような回答が、この運命を呼び込む決め手になったというのか。
「わからぬのなら、今もう一度考えて答えを出せば良い」
ダークメイスンが厳かな声で言った。無意識に回答した答えを再現するならその方法しかないのかもしれないが、もしその答えが前と違ったらどうしようというのか。
「今一度問う。『明日地球が滅亡するとしたら?』
さぁ答えよ!」
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