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ダークメイスンは目をカッと見開いて次郎を見据えた。いやぁ怖い。怖いんですけど。次郎も完全に怯えている。
「な、なんなんですか一体……。
んーーーーー。
明日地球が滅亡したら……?
えーと、うーん……。
……こ、困る」
「それだぁぁぁぁ!」
長官が急に大声を出した。どうした突然。
「は……はい?」
次郎がかなり引いた感じになって聞き返すのも無理はない。
「『困る』!
そうだ! 困るのだ! その答えこそが、我々の望む答え!」
「これで99930ポイント!」
美優が人差し指を立てて言った。随分半端なポイントだな。
「以上、見事10万ポイントを獲得した君に白羽の矢が立った!
君しかいないのだ!」
長官がドヤ顔でヒゲを弾いた。いや、胡散臭い。胡散臭いぞ。胡散臭きこと山の如しだ。
「で、でも、改造とかしなくても、変身すれば強くなるんじゃないですか?
強化スーツの力とかなんかで!」
まぁ大抵の戦隊はそんな感じの設定……なような気はする。いや、戦隊によってまちまちか。
やっぱりむしろ、純粋にスーツの力だけで強くなっている戦隊はなかった気もするぞ、次郎。
「さっきも言ったじゃん。
スーツはただの制服だってば」
ほら、美優も言ってる。
「じゃあ、どうしても改造しなきゃならないんですか?
体は機械になっちゃうんですか?」
最早次郎は涙目になっていた。まぁ言ってみれば、世界の命運を人質に脅迫されているようなものである。無理もないっちゃあ無理もない。
「手首から先や顔など、人目に触れるところについては、見た目や触った感じでは一切わからないようにするから安心したまえ!」
むしろ人目につかないところはメカニカルボディのままという事か。つまり、次郎はこのまま一生童t……。
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