新生レッド誕生!

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「暗黒星団ゴズメズーンの地球侵攻をキャッチした国連は、秘密裏に特別防衛組織の編成を決定した。  その名も!  【究極無敵爆裂防衛戦隊なんちゃらファイブ】!!  そして君は、その戦隊のレッドに選ばれたのだ!」  ……。ま、まぁ、タイトルでわかってはいたが。本当にそれが正式名称だったとは。 「…………」  ほら、次郎も言葉を失っている。 「感動で声も出ないか?」 「違うみたいだけど?」  ドヤ顔で胸を張る長官に、即全否定の美優。 「俺は知っている。  ……あれは人間が『どん引き』をしている時の顔だ」  ダークメイスン君。正解。 「いや……、いや、だって! まず『戦隊』までが長すぎるでしょ!  それに【なんちゃらファイブ】って、名前まだ決まってないんですか!?」 「レッド。君が疑問を持つのも無理はない。そしてその全てを解決するのも私の役目だな」  長官はうんうんとうなずきながら言った。そう。読者だって筆者(わたし)だって疑問だらけだ。 「ではまず一つ目の疑問だが……」 「ではまず一つ目の疑問だが……。  メイスン君、3回目だ。バスケットボールなら、あと一回で退場だぞ?」  またもや登場したダークメイスンの先読み。確かにしつこい。長官の怒りももっともである。 「長官、俺、バスケがしたいです」  やりたいならやればよかろう。手を伸ばせる以上、世界を獲れる選手になれる。 「はいはいはいはい茶番はそれまで。  前回全く話が進んでないのに、今回もそんな感じにするつもり?  事態は急を要するんでしょ? もう忘れたの? バカなの?」  そう。美優の言う通りである。レッド一人の説得にまるまる二話使うとか、どう考えても異常だ。いいぞ美優。頑張れ美優。 「すまなかった。美優君。  で、一つ目の疑問だが……。  まずこの戦隊名が決定するまでに紆余曲折があったことを言っておかねばなるまい」  長官が厳かに言った。ついにこのふざけた名前の秘密が明かされるのだ。読者諸君もわくわくして欲しい。できれば。
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