0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
うちでは可愛らしいわんこを飼っています。
4年前に来た子で、名前はタマ。
イヌなのにタマ?と思われるかもしれませんが、4歳の妹がつけた名前なので気にしないであげてください。
ですがこのタマちゃん、名前をタマとつけたせいか。
「にゃん!にゃぁー」
自分の事を、ネコと思ってるみたいです。
タマの朝は早い。一番早く起きる母親の時間帯に起き、物音がすると近寄りご飯をねだる。
ご飯はもちろんキャットフード、ではなく普通のドッグフード。おやつはもちろんビーフジャーキー、味の趣向まではネコになれなかったそうです。
お腹を満たした後は少しの居眠り、飼い主が起きる頃にリードを持って散歩に連れていけと訴えかけます。
ネコには散歩は必要ないですが、タマは犬なので散歩がしたいお年頃。
ただ、タマの散歩は一筋縄にはいきません。
基本的に人懐っこい性格ですが、この愛らしい犬の姿から出る発音はにゃん。初めての人にはかなりビビられます。
道をお散歩してるワンちゃんに吠えられると、野生の血が騒ぐのか対抗心なのか、タマも精一杯の声を出して吠えます。ですが鳴き声はまごうことなきネコなので、相手のワンちゃんは高確率でびっくりして逃げるか怯えられます。
相手がネコでも一緒です。タマはどんな相手もビビらせるオールラウンダーなのでした。
そんなタマですが、怯えられたり逃げられることにコンプレックスを抱き落ち込んじゃう。なんてことはなく、勝ち誇った顔で毎回こちらにドヤ顔を決めています。タマが前向きな子で、飼い主である私は少し安心しています。
しかし、タマにも弱点は存在しており、お散歩ルートでの弱点は、
「カーッ!カーッ!」
「にゃ!フシャーー!!にゃあぁぁ」
カラスが大の苦手です。
空を飛んでいて何も出来ない。吠えても怯えられず逆に鳴かれる。タマの天敵と言っても過言ではないようです。
タマは駆け足でカラスから遠ざかり、家について一段落。大好きなおやつで嫌な事を忘れます。
お昼を過ぎると、タマの大好きな私の妹の相手をします。
妹とタマは生まれた時から一緒の友達、どっちかといえばタマがお姉さんです。妹もタマの事が大好きで、お気に入りのぬいぐるみをタマの小屋に入れてあります。
妹がお昼寝をすると、一仕事を終えたようなタマは小屋へ戻り、自分の空間でお昼寝に入ります。
夜は父親が見ているテレビを一緒に見て、眠くなるまで家の中を探検タマの1日は終わります。
そんなネコみたいなタマですが、最初は私も不気味に思っていました。
イヌなのにネコの鳴き声、怖かったのですが、一緒に過ごしていくうちに鳴き声なんて些細な問題だと気づきました。
今では大切な家族です。
ネコのようなイヌがいても、可愛いとは思いませんか?
最初のコメントを投稿しよう!