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第六幕
──全てが上手くいっていた筈です。そう、全てが。
──わたくしが、アルヴィウスを殺めることが無ければ、彼の計画は全て上手くいっていた筈でした。
わたくしは、知ってしまったのです。
──アルヴィウスが、イングリッドとアレクシルの殺害計画を企てていたことを。
イングリッドを貶める者がいなくなり、彼の計画は終わったように思えました。
しかし、それは違いました。
彼は2人を心中に見せかけて殺害しようとしていました。
『女学生達に対しての所業は、全て2人で仕組んだこと』と、遺書も捏造して。
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