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ここは檻 R-18
――あっ…や…う…
――もっとおぼれましょう、私の中に
助けを呼ぶ声は誰もとどかない。
もがき苦しむ様を愉快に眺めた。
――やだ…あッ…あ
――ほうら、私の指を離したくないってあなたの身体がいっています。
――あァ…あッ…んや…
――求めなさい。私を
――アッ!
奥に指をぐっと突き入れた。
そのたびに彼の身体は何度も乱れた。
赤い癖のある髪が蜘蛛の巣のように乱れ、褐色の肌と血塗られたような赤い瞳がさらに扇情を煽った。
――さあ、堕ちなさい。カイラス
――アァァァ…!
叫ぶ声は、だれも届かない。
彼を汚す自分を除いて
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