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桜の花のように
朝目が覚めるとそこには、いつもと変わらない日常が待っている。
隣を見るとそこには、穏やかな顔で眠る愛おしい人。
「ふふ、」
思わず笑みがこぼれる。
「んん~」
見るなと言うように、眉間に皺を寄せてモゾモゾと動く。うっすらと目が開いた
「ふふ、おはよう啓人さん」
「あぁ、おはよう」
フワッと優しく微笑む啓人さんにまた、愛おしい気持ちが溢れる。
「朝ごはんの準備してくるから、もう少しゆっくりしてて」
「あぁ、ありがとう」
そう言ってまたモゾモゾと動きだした恋人を背に、まずは顔を洗うため洗面所へ向かう。
「ふぅ、さっぱりした」
髪を軽く整えて、朝ごはんの準備をする。
だいたい準備が出来てきたところで、啓人さんが起きてきた。
「いい匂い、うまそう」
「もうすぐできるから、顔洗って座って待ってて」
「うん、ありがとう」
支度をするように言ってから、コーヒーを入れるためお湯を沸かす。
ちょうど準備が出来たところで、着替えまで済ませた啓人さんが食卓についた。
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