桜の花のように

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次の日から猛特訓が始まった。 朝はいつもより早く起きて、一緒に朝ごはんと自分のお弁当作り。さすがに父のお弁当はお母さんに任せる。 私が料理しているのを目を父は丸くして見ていた。 「麗美、どうしたんだ」 どうしたとは失礼な。私が料理しているのがそんなに変なのかと思いながらも、無視して続ける。 「今度愛永君とお花見に行くから、お弁当作るために頑張ってるのよ」 「いちいち言わなくていい!」 父親に知られるのは恥ずかしい。 彼も何度か家に来た事があるので、二人と顔を合わせたことはあるし、仲もいい。けれど、デートに行くと知られるのは何だか少し恥ずかしい。 「大丈夫なのか、、?」 私の手元を心配そうに見る父。 「うるさいなぁ、お母さんと同じこと言わないで!」 少し拗ねたように、でも強めに言い返す。 まったく、少しは静かに見守っていて欲しいものだ。そんなに心配な手つきをしているのだろうか。 「よし、」 出来上がった自分のお弁当と朝食を見る。 思っていたよりもいい感じだ。 「まあまあいいんじゃないの?」 「うん、思ったより上手くできた」 得意げなでも安心したようなそんな顔をしていたと思う。 出来たお弁当を見て、当日の心配は少し薄れた。彼の反応が楽しみだ。
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