誓い

1/1
前へ
/8ページ
次へ

誓い

「では、刻印が終わりましたらご連絡いたします」  刻印…。 「よろしく」  真司は、私の手を取った。  指輪…そこの意味は何?  私は聞けずにいた。 「今日は、カフェ行こう」  近くのカフェに入った。  沈黙。 「サラ、これからいう事はよく聞いて」  私は真司の目を見つめた。 「僕だけを見ていて。指輪は、刻印がされてきたら改めて渡す。誰にも姫を渡したくない」 「…真司」 「姫はどうなの?僕以外見てる?」  私はドキドキしながら「真司以外見てない」 「姫はさ、遊ばれてるって感じてる?」  正直、真司に本気で愛されているとは完全には思ってない。 「正直、真司の気持ちが分からない」  真司は、コーヒーカップを持ったのにすぐにソーサーに戻した。目が鋭くなっている。 「今日は思いしらせてあげる」  腕を組んだまま横を向いた。  初めて男らしさを感じた。 「愛してるって、好きだって態度で示してあげる」  私たちはシャワーを浴びた後、裸で布団に入っていた。  真司は、私におおいかぶさるように目の前にいる。 「はあ」  息が出来ない。舌が絡みついてくる。 「んんっ」  唇を奪われ、両手を繋がれている。  ダメだ、動けない。  真司は、愛してると耳元で言って舌を入れてきた。吐息が敏感な所に漏れ、私は訳がわからなくなった。 「サラ、君の全てが欲しい」 「あー」  全身を舌が這う。 「可愛いよ、姫。たまらない」 「はあん」  全身が敏感になる。  一晩中、愛し合う事となるとは思わずに真司のされるがまま、喘いでいた。 「もう無理よ。お願い寝かせて」  弱々しい声で私は懇願した。 「僕の愛は伝わったの!」  真司の声は鋭い。 「つ、つた、ああ、イクッ中でイクッ」 「イかせない。言って。愛されてるの分かるの?!」  私はクラクラする頭をはたらかせ、 「伝わってるのぉ!あ、愛されてるって分かったから!」 「いい子だ、姫。ご褒美あげる。さあ、全身で気持ちよくなりな」  私は全身がけいれんし、味わった事のない感覚に襲われていった。 「イクぅ!」  汗がほとばしった。  
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加