記念日

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 あの日、3年前の3月5日。  冷たく震える指で、『公開する』のボタンを押した。  あれからもう3年。  今では52の物語が、私の元に並んでいる。  その中には閲覧数が5,000を超えるものもあれば、2桁にとどまっているものもある。  スターの数が1,000に届いたものもあれば、1桁のものだってある。  コメントやスタンプ、レビューをいただいているものもあるし、自作したイラストを表紙にしているもの、1万字を超えた中編や1,000字にも届かない超短編。  ハッピーエンドもバッドエンドも、恋愛もサスペンスも、未完成でも非公開でも、どれもあの時の私、今の私にしか書けない物語。  精一杯、一つひとつ大切に紡いできた物語。  閲覧やスターの数に左右されることなく、どれも等しく、大切な大切な私の作品。  それでもやっぱり、3年間も物語を紡ぎ続けることができたのは、このエブリスタのおかげだと思う。  閲覧数が、スターが増えるたびにニヤニヤと喜び、ページコメントが届くと、思わず軽く飛び跳ねてしまうことも少なくない。  だからこそ私は、この環境、それを運営してくださる方々、勇気を振り絞って自作を公開したあの日の自分自身、そして何よりも私の物語に触れ、楽しんでくださっているあなたに、とても感謝している。  本当にありがとう。  そして私は、これからも紡ぎ続けるだろう。  私にしか書くことのできない物語を。  どうぞこれからも、よろしくお願いいたします!
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