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「美心、今日から高校生だけど行きたくない?」 お母さんが私を起こそうと私の部屋まで行き、部屋越しに聞いてきた。 「…ごめん。 私…行きたくない。」 私はいじめられてから人と話すのが怖くなり、話すときは少し溜めて話すようになった。 「あら…そう。 ごめん、美心。 私があの言葉を喋ったせいで…」 お母さんが私に震えた声で謝ってくる。 部屋越しでも本当に申し訳ないと思っているのが伝わる。 …ううん、私が悪いんだよ。 人に喋っちゃったし、周りの人も馬鹿にするから… 「お母さん…聞いていい? その…、言葉。本当なの?」 私がそう聞くと笑いを溢したのか「ふw」と笑っている声が聞こえる。 「ええ、そうよ。 信じられないかもだけど美心には信じてほしいわ! 私たち、音羽家でしか聞こえないんだけどね。 もちろん私は聞こえたわ! その相手がパパよ! 私たち喧嘩もしないし仲良しでしょ?」 …たしかに喧嘩してるとこ見たことない。  それに仲良しでお互いを高め合ってる感じがしてとてもいいカップルだと思う。 私はお母さんの言葉に思いっきり首を縦に振りまくる。 「うん!」 「だから…私の言葉信じられるなら。 外に出てきてほしいわ!」 そう言うとお母さんはリビングの方へ行ってしまった。
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