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〜プロローグ〜
ブロロロロ…
私は今とある学園に車で行く途中である。
その学園の名は花泉学園。
私は夢を叶えるため、この学園に引っ越すようになった。
(他にもいろいろあったけどねー)
前の学校には私の苦手な人が結構居た場所だった。
この学園には多分居ないだろう。
_______イケメンが。
そう、私はイケメンやろうのせいで引っ越すことになり、夢もはんば叶わなく
なる所であった。
あぁ、イケメンは恐ろしい。
そう思いながら、しかめっ面で車に乗っていたら、母が心配そうな顔で私の
顔を覗き込んだ。
「あら、やはり新しい学校が不安なの?顔が強張っているわね。」
「大丈夫だよ、お母さん。 むしろすっごく楽しみ!」
お母さんに心配かけさせまいと笑顔で振る舞う。
「そう?ならよかった! ほら、着いたわよ。」
お母さんの言葉を聞き、ふと視線を前にやるとそこにはこれから通う学校の姿が見えた。
学校を入ってから初めに、鮮やかで透き通るような水が出ているふんすい。
横には整えられた草花があり、休憩できるようにとベンチも置いてある。
(見た目はすごくいい学園! 先生とかクラスメートとかいい人いるかなー)
心の中でそう思いながら、ワクワクと期待に満ちた目で周りをみているとお母さんに話しかけられた。
「車で遅れるのはここまで…元気でね。」
私のお母さんは芸能人だ。 だから送り迎えもあまりできない。
父親はいない。
「お母さん…前はごめんね。 私、ここの学校でも失敗しないように頑張るね! またね!」
車から降り、少し物惜しい気持ちでにこやかに手を振り見送る。
するとお母さんを乗せた車は行ってしまった。
「よし、頑張るぞ!」
不安になりながらも私は自分はできる、自分はできると言い聞かせながら学校の中に入った。
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