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期待
闇雲に手を伸ばすだけでは
何も掴めないと知っていた
でも
それ以外に
やり方を知らなかった
叫ぶだけ
手を伸ばすだけ
その姿は
きっと
滑稽なくらい
駄々をこねているだけ
何も掴めないと知っていた
掴むための方法を知ろうとはしなかった
知ってしまえば
自分と向き合うことになるから
無責任に
誰かに押し付けることが
出来なくなるから
怖い…
向き合うことは怖いこと
勇気がいる
その眼に映る
眩しい人たちは
その怖さの先に行っている人たち
怖さの前で立ち尽くしているから
隣に立つことは出来ない
望むのなら
踏み出さなければいけない
一歩がある
先を行く人達は
怖さの前で立ちすくむ人たちを
置いてけぼりにしたんじゃない
眩しい光の場所で
後からくる人たちを
待っている
もう一度
隣り合い
笑いあえる日を
楽しみに
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