出会い

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次の日 俺はまたあの木の下で杏子のことを待っていた。 しばらく待っても杏子は来なかった。 「ま、来るわけないか」 俺が少し落ち込んで耳を伏せていると、、 「りんね!」 明るい声で杏子が俺の事を呼ぶ 「よ!杏子」 俺はさっきまで伏せていた耳をピンと立てて木の上から降りた。 「ごめんね来るの遅くなって、、」 元気なく謝る杏子 俺はその姿を見るのが少し嫌だった、 「杏子!そんな顔しないで笑ってくれ俺は杏子の笑った顔が好きだからさ!」 思ったことをそのまま杏子に伝える。 杏子はさっきまで元気がなかったが俺の言葉を聞いて安心したのかすぐに笑顔になった。 「さて、、杏子今日は何して遊ぼうか」 俺がそう言うと杏子は笑顔になり 「鬼ごっこしよう!」 と明るく言う。 〜しばらく遊んで夕方頃〜 「楽しかった!」 満足そうに言う杏子 「俺もすげぇ楽しかった!」 俺が笑って言うと 「りんねといると時間が早く過ぎるなー、、」 少し不満げに言う杏子 「確かに、杏子といる時はものすごく時間が過ぎるのが早いな」 杏子といると俺は不思議と笑顔になるし杏子と遊ぶと時間が早く過ぎる。 少し下を見ていた杏子が 「りんね!明日もまた遊ぼうね!」 そう言って帰ろうとする杏子 「杏子!」 俺は遠くに行く杏子のことを呼んだ 「なにー?」 不思議そうに聞く杏子 「ずっと一緒に遊ぼうな!」 俺が笑ってそう言うと杏子は驚いた顔をしていたがすぐに笑顔になり 「うん!ずっと一緒に遊ぼうね!」 そう言って杏子は自分の家へと帰って行った。 俺は小さく見える杏子に向かって 「ずっと…そばにいたいな」 と呟いてから自分のいる世界妖の世界へと戻る
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