出会い

5/6

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
side杏子 杏子は友達に呼ばれたので友達の元へ行く。 「どうしたの?杏子のこと呼び出して。」 杏子がそういうと ゴンッという鈍い音が頭に響く。 「いたい……」 涙目で言うと 「杏子、、最近ずっと思ってたんだけどあんたいつも誰と遊んでるの?」 「え?」 びっくりして変な声が出た 「え、いつもりんねと遊んでるよ?」 私がそう言うと 「何言ってるの?いつも1人で遊んでるじゃん」 友達が冷たい目で言う。 「杏子、、やっぱり前からおかしい子だと思ってたけどほんとにおかしくなったんだね!」 笑っていう友達 「杏子おかしくなんてないもん!!」 怒ってそう言うとまた石を投げられた 「痛い…」 痛いと言っても友達は石をなげるのをやめない。 「やめて……」 杏子が涙目で言うと 「何泣いてんの?」 また冷たい目で見られる。 石を投げられるし冷たい目で見られる、、家でもよくあること。 ゆっくりと空を見るもうすぐ夕方になりかけている時間だ。 空を見て思い出したのはりんねの姿だった。 りんねと遊びたい。 それだけ思って友達から離れてりんねのいる木下へと走って向かう。 「つ、疲れた」 全速力で走ったから疲れていると 「お!やっと来た」 嬉しそうに言うりんね りんねは杏子の姿を見て驚いていた、、さっきあったことをりんねに話すとりんねのしっぽと毛が逆立っていてかなり怒っているのか狐火も現れた。 杏子が笑っているとりんねが抱きしめてきた。 りんねの腕の中は暖かくてさっきの友達の冷たい目ではなくて暖かく心配している目だった。 りんねに頭を撫でられていると涙がこぼれてきた。 恐怖から解放されて安心して涙が止まらない。 しばらく泣いて帰ろうとするとりんねが綺麗なビー玉をくれた。 このビー玉にはりんねの妖力があっていつでも助けてくれると説明してくれた。 りんねとまた遊ぶ約束をして家へと帰る。 晩ご飯は今日も無いお父さんとお母さんは今日も帰って来ないみたいだ。 寂しいといつもは思うのに不思議と寂しくはなかった りんねから貰ったビー玉を星空にかざす。 ビー玉の中から星空が見えてキラキラと輝いている。 「わぁぁぁ!すごく綺麗!」 家に首にかけられるような紐があったのでビー玉の穴に通す。 ビー玉を首にかけて胸に当てる。 ビー玉からはりんねの妖力があるからか不思議と温かさがある気がした。 「明日もりんねと沢山遊べますように」 そう言ってから杏子は眠った。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加