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えみは5年前に家を出たきり帰ってない。
まだ6歳だった。
小学校に上がったばかりで、初めての夏休みにえみは消えた。
友達の家に行くと言って、それきり帰らなかった。
警察の捜査が行われたが、遊ぶ約束をしていると言った友達は、公園で待って居たがえみは来なかったと言った。
あれから5年。
直美の体に新しい命が宿った。
2人目の子供。
もちろんえみの事を忘れた訳じゃないが、この子が生まれる事で出口のない闇から抜け出られるんじゃないか? そんな気がしていた。
新たに宿った命は、2人にとって希望その物だった。
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