愛してるからこそ

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愛してるからこそ

ーーー2人は涙がかれるまで泣き叫んだ 私達はずっと下を向いたまま 私から言わないと…そう思い彼に言った 「愛してたわ、さようなら」と一言 そう彼女は言った。 俺は何も言えずに去って行く 彼女を見つめた。行かないでくれ 愛してるからこそ、君を離したくなくて、 ずっとそばに居たい、死んでほしくなかったと、思いがつのる。だからこそ彼女は、俺を突き放すために、この青い桜へ来てくれた。 俺は前に進まねばならない。 さなえのくれた大切な思い出を 心(むね)に。 たける「さなえ、愛してたよ、今でも。 だから俺もう泣かないよ。また、いつか会える日まで。」 人はそれでも前に進むしかない。 時はいつの日も止まらず次へと進む。 幸せも悲しみも過ぎていく。 悲しみはふとした瞬間に思い出す、 写真であり、映像であり、様々で そしてみな涙を流し、君を愛してたと 思い出す、思い出はいつまでも 辛いことも嬉しいことも、心にある。 それを大切に。前へと進むのだ。
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