うちには京介君がいます

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「まさかの凍死!?」 後ろからがばっと抱きついたら、そこそこ温い。 どうやら、ご臨終ではないらしい。 じゃあ、なんだと思って脇から顔を出したら、白い長髪の男が土下座していた。 「はて?」 思わず声に出したら、長髪の人が顔を上げた。 呆気に取られるとは、こういう時に使うのだろう。 もんのすごく美しい顔面だった。 イケメンなんて表現するのはもったいないくらいの美男子。 え、待って。 私の初ちゅーって、この人? だったら、めっちゃラッキーじゃない!? なんて、内心で浮かれまくってたら、おじいちゃんがボソッとつぶやいた。 「氷室の神様……」 「え?」 確かに人外の色素と美しさだけど、神様とかって……あるね、アルある。 すぐに考え直したのは、うちで、めでたい時に飾る掛け軸の絵とそっくりなのを思い出したから。 あれって、氷室の神様だったのか。
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