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❶妖女な幼女💖短編作品
❶妖女な幼女💖/何ともな年の差ラブはかくかくしかじか…⤵⤵
ある日突然、小学4年の少女に”声”をかけられた中年オトコ。奇妙な”逆ナン?”から始まった二人の❓❓…なカンケーのかくかく云々なモノガタリ~~❣
ロリものの軽い着想をショートショート調に一気書きした作品ですが、何気に児童虐待というディープなテイストも盛り込んで仕上がっちゃいました~(^^♪
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ナンパされたオヤジ
「コンニチワ~!」
「…こんにちわ」
信号待ちしていた40代前半のS氏は、いきなり赤いランドセルを背負った女の子に声をかけられ、きょとんとしていた。
「おじさん、そこの角の保険屋さんですよね?」
「ああ、そうだよ。キミ、知ってたの?」
「はい。学校の行き帰りで毎日通ってますので。この坂の途中が家なんで、一緒に帰りませんか?」
「えっ…、じゃあ、おじさんが坂の上に住んでることも…?」
「はい。時々見かけるんです」
”参った…。まあ、ウチの事務所は小学校のすぐ近くでモロ通学路だから、顔ぐらい覚えられても不思議はないが…”
***
S氏は6年前から、自宅から歩いて10分の事務所を借り、保険代理店を営んでいた。
本当は、木造2階建ての自宅に事務所スペースを増築したかったのだが、同居している母親が納得せず、今の事務所に落ち着いた訳だったが…。
何しろ、10年以上前に父親を病気でなくし、その直後、もともと母親とは折り合いの悪かった妻が当時小学生だった一人息子を連れ、家から出ていった事情があり、車いすで要介護状態だった母へは目の届くところで仕事をしなくてはならない事情がS氏にはあったのだ。
その際、どうせなら健康の為、晴れた日は事務所の賃料に含まれている駐車場に車を置いて、歩いて通勤することにしていた。
さらに、ここ数年は週2回、概ね午後3時から介護入浴の付き添いで、この時間帯には一時帰宅していたのだ。
”つまりはこの子、月曜日と木曜日には下校時間にかぶさってオレが家に歩いて向かうのを周知していた訳か…”
数十センチは低いその小学生の少女と並んで歩くS氏は、心の中で苦笑を繰り返すほかなかった。
それは、いろんな意味で…。
***
S氏はいつもより半分のスピードで歩きながらの会話を経て、その子から”最低限”は聞き出した。
現在小4で、名前はユキコ…。
家は最近新築されたアパートの1階に母親と二人暮らしらしい…。
「じゃあ、私たち、どっちも母親と二人暮らしですね!」
とにかく、S氏は如才のない敬語が板についているユキコが何かをしゃべるたび、どうしてもクスッと口元がくずれてしまう。
”彼女”は小4にしては明らかに背が高く、髪も長い。
服装もそれなりで、近くにいるとほのかにいい匂いも漂ってくるし。
で、カオは文句なくかわいい…。
加えて、大人びたその言葉使いと人と接し方は、言うなればこまんしゃくれてるともとれた。
そうなれば、S氏のようなオヤジにとっては”注意を要する”…、ではあった…。
そして程なく、コンビニの脇を通りかかったところで、ユキコがS氏に訴えるように早口でまくし立てた。
「…おじさん‼急にお腹が痛くなっちゃったんです…。ここのコンビニでトイレ借りてきますので。外で待っててもらっていいですか?」
「はあ…?」
またもやオヤジのS氏は口があんぐりだった…。
***
彼女は眉間にしわを寄せ、腰を曲げながら両足をばたつかせてややオーバーアクションには見えたが…。
S氏としても、ここで”ダメ!”とは言えない…。
「ああ…、じゃあ、ちょうど一服したかったんで、ここで待ってるからトイレ…、早く入ってきなさい。ああ…、店員さんにはちゃんと許可を取ってね…」
「はい、すいません!ありがとうございます!…、ランドセルと荷物おいてきます…。すいません!」
ユキコは荷物をS氏の足元に置くと、目にもとまらぬ速さで店内に駆けていった。
S氏の鼻へはしっかり、”いい匂い”を放って…。
タバコを咥えたオヤジの彼は、ここでも苦笑を漏らす他なかった…。
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