蘭が咲く

バトルイベント

12月無事にオープンを果たし
スタートダッシュをきった蘭のお店は
毎日賑やかだった。
私も前のようにちょくちょく顔を出しては
蘭との時間を楽しむようになっていた。

いつの間にか私のあだ名は
「VIPの人」
になっていた(笑)

そしてクリスマス。
缶ものバトルと称して
イベントが行われることになった。
基本的に私はイベントには行かない。
私が行かなくても人が来るから。
蘭もそれはわかっていた。

今回のイベントは2チームに別れて
缶ものの売上を競うというイベントで
負けた方には罰ゲームがあった。
蘭はその罰ゲームを
どうしてもやりたくないようだった(笑)

クリスマス営業が始まり
私は行く気がなかったので
家でまったりと飲んでいた。
すると蘭から連絡が…

「どうしても罰ゲームやりたくないからきて。やだ無理。お願いしまーす。」

イベントは人が多いから
あんまり気乗りしないなぁ…。
と、思いながら
蘭のお願いなので断れず
お店へ向かう事にした。

お店に到着すると
もう満卓近くまでお客さんがいた。
そして案内された席は…
VIPではなかった。
一般の席に案内され座り
代表とかのお客さんでも
座っているのかなぁと
VIPに目をやると…

VIPには蘭の別のお客さんがいた。
私は一気に機嫌が悪くなった。