8-10.悪い男だ

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「茶谷さん、私のこと好きって・・何でですか・・」 「は?今更か。まあ・・あんまり何でって言われても分かるもんじゃないっつーか」 「適当ですか」 「適当って何だよ」 「一緒にいたら、ずっと楽しいんだろうなって、思ったんじゃねえの」 「今、一緒にいるじゃないですか・・楽しいですか?」 「楽しいよ、課題がいっぱいで」 「課題・・」 「どうやったら変に入る力は抜けるんだろうな、赤堀」 「知りません」  私はそこでベッドに潜り、茶谷さんをくすぐりにかかった。どこが弱いのかまだ把握していないから、これを機に弱いところを探してやる、なんて息巻いていたのに、あっさり掴まって返り討ちにあった。 「やーっやめてください!!鬼畜!!」 「お前、チョロいなー」  やっぱり、私、悪い(ヒト)を好きになってしまった。この人以外は、もう何も要らなくなってしまいそうだ。  その手を、私以外に触れさせたくない。  私、こんなに男のヒトを好きになれたんだな。
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