母へ

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「引っ越しやめる?なんでや?」 「気が変わった」 「俺に気使ってやめる言うとるんやったら気にせんでええぞ。父さんは一人でもやっていける」 「違う、そんなんじゃない」 もう少しだけ、母さんと居たくなった この家で、母さんとの思い出を振り返る それが僕に出来る、母への唯一の親孝行だから そしてこれからは 「…父さん。長生きしてな」 「…分かっとる」 父さんにも親孝行しないといけない 「晩飯は当番制やで」 「俺の日は毎回コンビニやな」 「ちゃんと作ってや」 「作ったことないのに出来るかい」 「母さんに任せ過ぎやからや」 「…ほんまにな」 気付けなかったこと。もう遅いかもしれないけど 今から気付いていこう 本当にありがとう…母さんーーー 完
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