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「だいたい、自分とあの子が釣り合うなんて思う男、そうそういないだろ」
「だよね! あたしもそう思ってた!」
あたしはうんうんと何度も大きく縦に首を振る。
「なんだよ、なんか急に元気出たな?」
コロコロと表情の変わるあたしを見て、柊真は怪訝そうな表情になった。
「え、そう?」
素知らぬ顔をして、また小首を傾げる。
「まぁ、元気そうならいいや。元気づけに放課後遊びに誘おうかと思ったんだけど、その必要もなさそうだな」
柊真の言葉にあたしは目を見開いた。
「あ、遊びって……?」
「心美の好きなパフェでも奢ろうかなって」
「それってもしかして、二人きりで……?」
恐る恐るそう質問してみると柊真は大きく頷いた。
「たまには2人でもいいだろ? 俺たちいつも4人で行動してるからなぁ」
嘘!
それってデートじゃん!
瞬時にそう感じ取って頬がカッと熱くなるのがわかった。
赤面している顔を見られたくなくて、心持り俯き加減になる。
自然と頬が緩んで笑みが浮かぶのが自分でもわかった。
「どうしたんだよ、今度はニヤついた顔してさ」
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