私が奴隷だった話

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車から流れる景色をボッーと眺めていた。 これからどこに行くんだろう。 私は産まれてからずっとおばあちゃんに育てられた。 おばあちゃんには産まれてこなければよかったのにと口癖のように言われていた。 特に声が嫌いだったらしい。 声を出すとお母さんに似ていると殴られる。 だから、声を出さないようにしていたら本当に出せなくなった。 そんなおばあちゃんが最近死んだ。 おばあちゃんが死んで次の日に隣で運転しているおじさんがやって来て、私を車に乗せ今に至る。 外では私と同じ年くらいの制服をきた女の子2人組が楽しそうに歩いていた。 中学生かな。 学校ってどんな所何だろう。 一度も学校に行ったことがない。 おばあちゃんは届け出がどうとかで私は行けないと話していた。
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