24人が本棚に入れています
本棚に追加
「――」
十畳ほどの部屋の奥、壁際に据えられたローベッド上に早杉翔が横たわっていた。
突然の来訪に何の反応も示さず……。
というか人の気配に気付いてすらいない様子で目は閉じられたまま。
それどころか、ただ浅く速い不規則な呼吸だけがその場を占めていて――
「え……早杉さ――ど、どうしたの?」
眠っている……というよりはうなされていると言った方がしっくりくるほどの――。
これはまるで……。
(も……もしかして、あたしが何か伝染しちゃった……?)
最初のコメントを投稿しよう!