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――が。
「そうか、そこからか」
なぜか返ってきたのは間の抜けた――というか呆れたような声だった。
「『そこ』……? そ、そうでしょ、だって――」
何ごとにも優先順位というものがあるではないか。
家族がいないうえに病院にも行く気がない。
であれば真っ先に、親戚であり彼女でもある篠原瑶子を呼ぶのが筋では?と思うのだ。
こんなのに声掛けてる場合ではなかろう、と。
「あー……鈍いうえに問題をさんざん先送りにしてきた結果がこれだザマミロ、って気がしないでもないけど」
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