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ケンジが唖然とするのも無理はない。
しっかりエプロンをしめ、夜の客を迎える準備をそろそろ始めようとした矢先に外出を促され、あろうことか戦いまで挑まれたのだ。
それには……まあやはり少なからず申し訳ない思いがするため、計画どおり勢いよくホール中央を振り返る。
「兄さんたち、店番お願いしてもいいっスか? なる早でジジイぶっ倒して戻ってくるんで」
せめて原因を作る自分の口からお願いしなければ。
「ぎゃははは、言うねえ少年!」
「おっけーい」
「いずみちゃんのことは俺っちに任せろ!」
「いってらっさーい」
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