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せっかくのデートなんだったら二人で会ってればいいではないか。
まさか気を遣われている、とかだろうか。
独り身で可哀相……とか。
「だって言っちゃってたら西野来なかったでしょ? 遠慮しちゃって」
「そりゃあね!」
二人が上手くいって心の底から嬉しいと思っているし、そんな彼らの邪魔をして喜ぶ趣味なんぞない。
当然ではないか。
「だからだよ。さっ、そういうワケで行こっか」
親友ナメんな、っていうかどんなワケだよ!という意味を込めたガンくれを意にも介さず、なんと沖田侑希は軽やかに爽やかに女子二人の背中を押して歩き出した。
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