22.Trèsor――Ⅳ(3)

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 事実、そうなのだ。  もし、彼に言われた自主トレもどきを続けていなかったらあそこまで奴らに食い下がることも出来なかっただろうし、自分の身体ももっと重篤な事態に陥っていたのではないかと思う。  この成長は明らかに彼のおかげだ。  かなーり抵抗はあるし面白くないが、とりあえず礼を言っておくか。  のらくらと口を開きかけた時――  すぐ横の瑶子の肩にふわりとベージュのブランケットが掛けられた。  仮眠用にスタッフルームに置いてあったものを、いずみが持ってきてくれたらしい。  驚いて見上げる瑶子を痛ましそうに見つめ、いずみが口を開いた。 「ごめんね。私、何もできなくて……」

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