ノートルダムの鐘のここがすごいの!

1/10
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ

ノートルダムの鐘のここがすごいの!

「はあ、早くみたいな。」 「劇団四季のノートルダムの鐘?」 「うん。」 緑川 幸希はミュージカル好きでよく劇団四季を中心とした舞台を見に行くのだ。ちなみに彼の妻である愛子もミュージカル好きだ。彼らは共通の趣味で結婚したようなものだ。今回二人は劇団四季のノートルダムを見に行く予定でいるのだ。 「久しぶりにこの辺でやるから、楽しみなんだ。」 「私、劇団四季のノートルダムの鐘は初めて見るけど、どこを見てほしいとかあるの?」 「ああ、といっても細かすぎるとか思うけど・・・」 「慣れてます。」 「慣れてるって・・・」 いくら妻とはいえどもこれは堪えるにはきついセリフだ。しかし、愛子に悪気もなければ、正直でもある。幸希は妻のそういう性格を気持ちよく思っているのだ。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!