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ノートルダムの鐘のここがすごいの!
「はあ、早くみたいな。」
「劇団四季のノートルダムの鐘?」
「うん。」
緑川 幸希はミュージカル好きでよく劇団四季を中心とした舞台を見に行くのだ。ちなみに彼の妻である愛子もミュージカル好きだ。彼らは共通の趣味で結婚したようなものだ。今回二人は劇団四季のノートルダムを見に行く予定でいるのだ。
「久しぶりにこの辺でやるから、楽しみなんだ。」
「私、劇団四季のノートルダムの鐘は初めて見るけど、どこを見てほしいとかあるの?」
「ああ、といっても細かすぎるとか思うけど・・・」
「慣れてます。」
「慣れてるって・・・」
いくら妻とはいえどもこれは堪えるにはきついセリフだ。しかし、愛子に悪気もなければ、正直でもある。幸希は妻のそういう性格を気持ちよく思っているのだ。
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