203号室 アラヤ

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むしゃくしゃする。 目を覚ました瞬間から全身を怒りが満たしていた。何もかもが気に食わない。 部屋の中には何もない。 でも苛立ちだけはある。 「あぁ、一つだけイイもんがあるじゃねぇか」とアラヤはほくそ笑む。 そうしてアラヤはそれを握りしめると部屋を出た。
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