イヤな香り

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イヤな香り

もう一つ、知りたくない感覚がある。 それは…死の香りとでも言うか… おいらは、お見舞いに行くのが苦手だ。 職場の人が胃潰瘍との事で、 見舞いに行ったとこの事、 なんか、胃が重いと思ったら、胃潰瘍やったわ 退院したら、また、呑みに行くぞ! 明るく元気に見えたが、匂いがした… (このニオイ…嗅いだことある…なんか嫌な匂いや…あっ!) その四日後、お亡くなりになった。 オイラは死臭が感じる。 親父が、バイパスの失敗で今夜がヤマですと言われ病室に向かうと、親族が泣き腫らすのを、 横目に、(あ〜大丈夫や!ほな、帰るわ) 妹は大激怒するも、(オニィが大丈夫ったら、 大丈夫やから、心配するな!) その親父もあれから、十年以上経つが、 ご生存されてる。 ワンコも腫瘍がある!年齢的に手術は、 厳しいかもしれませんが、どうしますか? そう、先生に言われたが、 ワンコの小さい頭をクンガクンガと嗅ぎながら (うん!大丈夫だと思います!手術しません!) その彼も、その後四年間そばに居てくれている おいらはすぐに顔に出るので、 ダメな人の前で作り笑いできない。 反面、心配してる人には、 (トオルが大丈夫ったら、大丈夫や! 根拠はねぇが、大丈夫!)っと言霊を 送るようにしてる。
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