5人が本棚に入れています
本棚に追加
イヤな香り
もう一つ、知りたくない感覚がある。
それは…死の香りとでも言うか…
おいらは、お見舞いに行くのが苦手だ。
職場の人が胃潰瘍との事で、
見舞いに行ったとこの事、
なんか、胃が重いと思ったら、胃潰瘍やったわ
退院したら、また、呑みに行くぞ!
明るく元気に見えたが、匂いがした…
(このニオイ…嗅いだことある…なんか嫌な匂いや…あっ!)
その四日後、お亡くなりになった。
オイラは死臭が感じる。
親父が、バイパスの失敗で今夜がヤマですと言われ病室に向かうと、親族が泣き腫らすのを、
横目に、(あ〜大丈夫や!ほな、帰るわ)
妹は大激怒するも、(オニィが大丈夫ったら、
大丈夫やから、心配するな!)
その親父もあれから、十年以上経つが、
ご生存されてる。
ワンコも腫瘍がある!年齢的に手術は、
厳しいかもしれませんが、どうしますか?
そう、先生に言われたが、
ワンコの小さい頭をクンガクンガと嗅ぎながら
(うん!大丈夫だと思います!手術しません!)
その彼も、その後四年間そばに居てくれている
おいらはすぐに顔に出るので、
ダメな人の前で作り笑いできない。
反面、心配してる人には、
(トオルが大丈夫ったら、大丈夫や!
根拠はねぇが、大丈夫!)っと言霊を
送るようにしてる。
最初のコメントを投稿しよう!