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「叔父さん、山を降りる際に、洞か何かを破損しませんでしたか」
すると叔父はしばし考え込んで
”そう言えば、後もう少しで人里に出るという参道の脇で
休憩しようとした時に、小さな洞にぶつかって
少し屋根が欠けて傷つけてしまったような”
「それです!叔父さん。
多分そこには木霊が祀られていたと思います。
洞の欠けた所から木霊が出てきて叔父さんに憑りついたと
思いますよ」
”どうすればいいんだ”
(洞を直して地元の神主に拝んでもらうんだな)
「洞を直して地元の神主さんに拝んでもらったら
いいかと思います」
僕は狐火の言葉を叔父に伝えた。
”そうか、早速今回降りた山の麓に行ってみよう”
「そうした方がいいと思いますよ」
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