リコンシヨウ

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 昨日は、寒さで免疫が落ちるこの時期にぴったりの献立として、温かくて野菜をたくさん接種できるクリームシチューを選びました。我ながら、良い選択をしたと自惚れていました。  しかしながら、料理において私は一番大切な要素を忘れていました。  それは食べてくれる人の口にあうかどうか、です。それに比べれば、旬や彩りなど二の次、三の次です。  あなたは付き合っていた頃から和食が好きだと事あるごとに口にしていました。愚かな私は、それをまったく考慮に入れていなかったのです。  そしてあろうことか、好みを口にしただけのあなたに不機嫌な態度を取り、疲れて帰ってきたあなたに嫌味をぶつけました。  あなたはびっくりしたような顔の後に、申し訳なさそうな顔になって、最後に泣きそうな顔で「ごめん」と謝罪しました。  違います。謝罪しなければいけないのは私です。料理に限らず、家具の配置や、服装に関しても、私は自分のことばかり。あなたがどう感じるかをまるで考えていませんでした。ごめんなさい。  要するに、私は独り善がりで、あなたへの思いやりを著しく欠いていたのです。そしてそんな私の身勝手なふるまいの積み重ねが、あなたに離婚を決意させた原因となったのでしょう。
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