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二十二時を回りました。あなたはまだ帰ってきません。もしかしたら、あなたはもう二度と帰ってこないのかもしれない。そんな一抹の不安を抱きながら、続きを書きます。
あなたが読んでくれることを信じて、続きを書きます。
あなたに酷いことを言ってしまった翌日に、偶然引き出しの奥でこの日記を見つけるというのは、何かの暗示なのでしょうか。神や守護霊の類は信じていませんが、何か運命めいたものを感じてなりません。
分厚いページを遡るとたくさんの思い出が蘇りました。他愛のない世間話から愛の囁きまで、実に様々な話題がページの中を泳ぎ回っているようです。
二人で交換日記を始めた時のことを覚えていますか?私はつい昨日のことのように覚えています。
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