リコンシヨウ

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 日記の中のおしゃべりは、楽しくて楽しくて、仕方がありませんでした。  それはそうです。せっかくの同棲なのにお互い働いていたせいで、それまであなたの存在を感じられたのは、早朝と深夜以外では、シャンプーやティッシュの残量、二倍になった洗濯物くらいなものでしたから(もちろんそんな些細な同居人の痕跡さえも、あの日の私にとっては思わず頬を緩ませる要素の一つでしたが)。  はっきりとあなたと暮らしていることを実感できるこの日記はまるで魔法のようでした。  私はいつのまに大切なことを忘れていたのでしょう。  家にあなたがいる。  たとえ二人で過ごす時間が少なくても、すれ違いの日々が続いても、ただそれだけであんなにも幸せを感じていたのに。  願わくば同棲時代の二人の間を取り持ってくれたこの日記が、再び仲直りのきっかけになることを祈っています。  もうすぐ日付が変わります。  孝明さん。今夜も帰りが遅いですね。寝ないで、ずっと待っています。
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