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旅立ち
此処、アプラス山脈の麓に小さな獣人の村があった。
ダンとナンの兄弟が仲良く暮らしているが、16歳になってしまった。
この狼族の村では、16歳になると成人と見做されて旅に出なければならない、、
外の世界へ向かって見聞を拡めて帰って来るのであります。
ダイは、母親が残した玉のペンダントを見て、、
「ボクは、母親がいるかも知れない南の国に行くよ、」
「えっ、お兄ちゃんが行くならボクも付いて行くけど、、」
「ナン大丈夫か?無理にボクに付き合わなくても良いんだよ、」
「うん、大丈夫、お兄ちゃん、、」
「とっても辛い旅になるかも知れないんだよ、ナン、、」
「うん、大丈夫、覚悟しているよ、お兄ちゃん、、」
「そうか、それじゃ、長旅の準備をしようか?ナン、、」
「うん、分かったよ、お兄ちゃん、、」
こうして、ダンとナンの兄弟は南の国へと旅立つのであります。
母を訪ねて一万里という遠い旅が始まったのでありました。
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