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(11)※
「そろそろ、挿れてもいいかな」
ぽそ、と独り言のように呟いたが、創はちゃんと反応し、
「い、挿れて。もう、挿れてよ」
答えるように、腰を振った。
「ん、じゃあ挿れるね」
指を出し、名残惜しげに収縮している創の入り口に、透は自分の怒張をしっかりと宛がった。
そしてゆっくりと中へと入れ込む。
「あ、ああーっ!」
少しずつ、腰を振りながらゆっくりと奥へと進み、痛みで萎えてしまっている創のモノをもう一度擦る。
「も、ちょっとだから、我慢して」
ずぷ、ずぷ、と埋まって行く透の怒張を受け入れている創は、中のイイ処に当るまでの苦しみをゆっくりと耐える。
ここさえ過ぎれば気持ちいいのはわかっているから。
透の手に擦られている自身に神経を持っていき、頬に当たる柔らかいおっぱいモドキで気を紛らせる。
そして漸く透の動きが止まり、二人して大きく息をついた。
「大丈夫?」
「ん……奥まで、入った?」
「うん、入ったよ。動いても、構わない?」
「……ん」
首を回して口唇を重ね、創が頷くのを待ってから透は腰を再び動かし始めた。
「あっ、あっ……あっ」
透のモノが当る部分が凄く気持ちよくて、創は声が止まらない。
けれど、受け入れている入り口はどうしても狭いからちょっと痛くて。
「ま、まって……待って」
創が泣きそうな声で言うのを聞いた透は、欲望のままに動かしていた腰を何とか止める。
「ん、どうした?」
「体、回して?」
「え?」
創は少しだけ透のソレを抜き、くるりと反転した。
「こっちんが、イイ」
真正面から向き合う正常位になると、創は透にキスをし透のソレに手を添えてて自分の中へと埋め込んだ。
「はじめ」
「ん?」
「愛してるから」
「……ん」
「ほんと、だから」
「ん……知ってる、よ」
透は腰を動かしながら、喘ぐ創の耳元に囁く。
「はじめ」
「あっ……ん、あんっ」
「一緒に、暮らそう」
「んっ……んっ?」
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