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(12)※
最中の言葉だけれど、創は突然我に返る。
「大学、一緒に行くし、一緒に暮らそう」
ちょっと待て、それ、本気か?
創は痛みと快感で目尻に涙を溜めながら、一生懸命腰を動かす透を見上げた。
「おまえと、ずっとずっと一緒にいたい。毎日、こうしたい」
左右上下に腰を動かしながら、透が言う。
「んっ…き、で……」
「何?」
喘ぎ声に混じって、何かを言う創の唇に耳を寄せた。
「ほんき、で…? 言って、る?」
透は答える代わりに腰を激しく打ちつけた。
「や、あっ、あんっ…!」
肌がぶつかる音と、結合部のねちねちとした音が聞こえて、創は啼きながらその快感に溺れる。
「わかってん、だろ? ……訊くなよ?」
「あんっ……やっ、だめっ…い、イくっ」
一番イイ処を激しく突かれた創は、もう頭の中は射精することでいっぱいいっぱいで、そんな創のモノを透は意地悪く根元でぐっと握った。
「や、とー、るっ……放してっ」
「やだ」
言いながらも腰は激しい抽挿を止めない。
「イ、 イきたいっ!」
「だめ」
「なん、でっ?」
荒い息の合間に、創は透を睨む。
「意地悪のお返し……一緒に、イこう」
本当は余裕なんてないから。
激しく腰を動かしながら、透だってもう出してしまいたくて仕方ないのだ。
けれど、まだだめ。
「返事は?」
「はっ、んっ……何、のっ?」
「一緒に暮らす?」
そろそろ、限界。
透は少し腰の動きを緩めた。
これ以上激しく動いたら、自分こそ先にイってしまう。
耳元に問うと、創はカクカクと頷いた。
もう、そんなの訊かなくてもわかってんじゃねーか、と。
「ん、じゃあ、イこうね」
透は創の目尻と口唇にキスを降らした後、射精に向けて動きを速め、堰きとめていた創のソレからも手を放した。
「あ、ああーっ!」
大きく仰け反った創がパタパタと自分の腹に放つのと、透が思い切り中にドクドクと射精したのはほぼ同時で、創の中からずるりと引き抜いた透はぐったりとその場に倒れこんだ。
「も……とーるの、ばか!」
創は息を整えながら、ティッシュを捜す。
「中に、出すなよなー、もう」
力が入りきらないので緩慢な作業ではあるが、創は何枚かティッシュを抜き取ると、自分の腹に撒き散らしてしまった精液を拭いとる。
「だって、気持ちイイもん、はじめン中」
透は言って創にキスをすると、同じ様にティッシュを何枚か抜き取って創の穴に宛がった。
「はい、おなかに力入れて」
「う……なんか、事務的だなあ」
「出しとかないと辛いだろ? ほら」
言われるままに創の中の後始末をすると、透はすっきりとした顔で服を着た。
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