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「来たね。たぶんこの階段だ。」
足を止めたカトルレナ。顔の前の空間に小さな地図を浮かべてチェックする。
「えっとたしか、三階の奥だったよな? こっからいちばん上の階?」
「いやいや、四階でしょ。それくらいちゃんと覚えてきて欲しいな」
「こまっかいなぁ。最上階ってのは正解だから問題ないだろ」
「いいからさっさと行くわよっ」あたしはアルウルの耳をひっぱった。「さっさと行って、さっさと終わらせよう」
こんどはあたしが先頭にたった。
一気に階段をかけのぼる。基本は石の階段だけど、中央のところに小奇麗な緑のカーペットが敷かれてる。おかげでぜんぜん足音がたたない。ほんのりやわらかな布の感触をブーツの下に踏んで。
二階。
三階。
三階おどり場。
そして四階。
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