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ダイブカフェ「フィーリン・クーリン」の正面ドアが自動でひらく。中に入ると、もうすでにお友達のように慣れ親しんだ、フライドポテトのむわっとした臭いが一気にわたしを包んだ。メインカウンターで会員カードを提示。デビット機能付きのカードで、いちいち現金のやりとりをする必要もない。使用料は、自動でわたしの口座から引き落とされる。もちろん便利なわけだけど、でも前に、調子のって夜食におやつを注文しまくったら、そのあとの引き落とし金額がすごいことになってて気絶しそうになった。つまりお金が目に見えないって、気づかずに使いすぎるリスクもあるってこと。まあでもそれは、今、ここではあまり大事な話じゃない。
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