誠の嗚咽   ~誠編~

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誠の嗚咽   ~誠編~

しまった!!出遅れた!!! げっ!!! 「あら。まこと様!どちらにゆかれるの?こちらでゆったりしてってぇ~。極上のお茶菓子ございますのよぅ。」 ううっ…… きもちわりっ…… 「おえっっ!!」 やばっ!誠は口に手を押さえながらその場を俊足で走り去った。 「なんだ?あの若造!こんなにも美しいレディに失礼じゃねぇーか!」 「ふふふ。あの子はスペシャルですのよ。」 ふぅーー。最悪だ。 どんなに避けても見ちまうなんてな。 早くここから抜け出してぇ! 「おい!誠!これもあっち持ってってくれ!」 「ファック!!てめぇがもってけ!!!」 遊郭では新しいものが好まれ、異国人の言葉を使うのが流行りだった。
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