新しい店の噂

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新しい店の噂

商店街を抜けて公園を通ると近所の小学生が声をかけてきた。 「あっ!唯月さん!」 「おっ陰キャ」 陰キャって聞こえたのは気のせいだね。 「どうしたの?」 因みにここでも猫被ってます。 「商店街に新しく出来た店知ってる?」 「あの怪しいやつ?」 「そうそう!」 「その中から占い師みたいなババアが出てきたのを俺達見たんだよ」 「おいこらお婆さんって言いなさい」 占い師か。 占い師なら店の中が暗いのも納得できる。 「だから明日行ってみようって話してたんだ!」 「唯月も来ないか?」 「えっ何君らお姉さんと行かないと怪しい店入るの怖いの?」 「どこがお姉さんだよ」 「唯月が怖がるの見て楽しむんだよ俺らは」 「唯月さんがチキンなのは知ってますからね!」 「おいまて何処でその情報を手に入れた」 「あー!唯月の化けの皮が剥がれた!」 「なっなんのことかな?」 「遊飛って言うお兄さんが通りかかった時教えてくれたんです」 遊飛....あいつ許さねえ。 あいつ家遠いのになんでここら辺来たんだよ。 あっ、私の家遊びに来た時か。 そして家に着いた。 「ただいま」 「お帰りなさい!いつもより遅かったから心配したのよ!?」 海代瑞希(みしろ みずき)。 私の母親だ。旧姓三上(みかみ)。 中学の時ににファンクラブが結成され結婚し、子供ができた今でも存在している。 その人数なんと三百人。 それはもうモテたらしい。 そのモテ女の旦那、つまり私の父親はこいつ。 「彼氏か!?彼氏ができたのか!?彼氏と遊んでいたのか!?お父さん悲しいぞ!?」 海代直人(みしろ なおと)。 こいつもモテたらしい。 まぁ顔面偏差値は夫婦揃って高い、が見ての通り親バカだ。かなり重度の。 「違うよ、商店街で話し込んでただけ」 「はい、これ母さんに八百屋のおじさんが」 「あらそうなの!?ありがとう!」 「でも遅くなるなら連絡しなさい!心配したんだからな!?」 「わかったわかった」 親の相手するだけで疲れるわ。 「風呂は入ってくるね」 今日は課題少ないし早めに寝るか。 三時間ぶっ通しでゲームしてたから頭痛い。 目覚ましのタイマーを6時にセットして就寝した。 目覚ましないと起きれない。 翌朝目覚ましがなると目覚ましを止めてまた寝た。 つまり二度寝。 起きたら7時だったので朝ごはん食べずに着替えだけして家を出た。 髪はとく時間なかったのでといてない。 というかいつもといてない。 お腹空いた。 あっはい自業自得ですね。 父さんが送ってくって言ってたけどあとあとめんどいことが起こりそうだから遠慮しといた。 めっちゃ落ち込んでた。
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