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自分の身体を守るのに、必死で対抗した。
――の筈だった。
……パクパク……
自然と手が伸びて、口にしてしまう。
このままではやられてしまう。そう思った。
「くそっ! またもや、やられた。こんなことがまさか! こうなったら……何か武器になるようなものはないか……これはどうだ! はさみ、ホチキス、スティックのり。あいつらを刻んで、貼り付けて、天誅……」
――って、何故、文房具ばかり……
again! まだまだ!
他には何か!?
「わさび、からし、赤唐辛子。コショウに生姜、タバスコ、ハバネロソース……春の七草で作る愛情たっぷりの七草粥のように、いろいろなスパイスをたっぷり入れて……」
もう、身の回りにあるもの全てで抵抗した。
「そうよ、思いっきり辛くして、不味いものにすれば!」
「……うっ……」
私がやられてどうすんのよ。
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